2016年11月24日 (木)

横浜市立盲特別支援学校 / 雅楽訪問コンサート

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2016年11月17日 訪問コンサート

横浜県立盲特別支援学校

<訪問した演奏家>
石川 高(笙)
中村 仁美(篳篥)
八木 千暁(龍笛)
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*雅楽奏者(笙) 石川 高さんより
文章を寄せていただきました。


晴れた秋の日、美しく紅葉している木々に囲まれて、
小高い丘の上の校舎が見えてきました。
学校に到着すると、びっくりするほど大きなストーブで、
会場は暖かくなっていました。

控室から、お迎えの子供達について入場すると、
70人の皆さんが、私達を明るく迎えてくださいます。

越殿楽の唱歌を、あっという間に
しっかり歌えるようになったのには、
本当に驚きました。

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中村さんが篳篥で「もみじ」の旋律を吹き始めると、
「あきのゆうひに、てるやまもみじ.....」と、
皆さんの歌声が優しく広がってゆきます。


楽器体験では、皆それぞれに頑張りました。
フルートを演奏している人は、
龍笛でもすぐに音が出ましたね。
笙や篳篥でも、皆さんの生き生きとした面白い音が
会場に響きました。

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越殿楽を演奏しながら、皆さんのそばにゆくと、
たくさんの手が、装束や楽器に触れてきます。

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私の笙の竹に手を伸ばし、
そっと触れて振動を確かめる、
その優しい気づかいのある手の感触が、
とても心に染みました。

「笙はどうして暖めるのですか」、
「篳篥をお茶に入れるのは何故ですか」、
「それぞれの楽器はどのくらいの重さですか」と、
探求心あふれる質問をたくさんいただきました。

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皆さんの繊細な耳には、
最初は大きすぎる音だったかもしれません。
私達も、演奏するうちに、
ちょうどよい音の強さがわかってきて、
最後には、落着いて聴いている皆さんと
ひとつになるのを感じることができました。
感動的な体験でした。

(石川高)

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