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2008年1月23日 (水)

邦楽レクチャー・コンサート&マスタークラス(雅楽プログラム)

2008年1月18日(金)・23日(水)訪問
筑波大学附属桐が丘特別支援学校

<マスタークラス>
冬の日の夕方は、あっという間に暗くなります。忙しいお仕事の合間に、9人の先生がマスタークラスに参加してくださいました。

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体育館ではなく教室で机を囲んで、少人数ならではの親密な雰囲気のワークショップとなりました。越殿楽の演奏と楽器の解説を終えて、早速、それぞれ楽器を選んでいただき、練習開始です。皆さん、とても柔軟に唱歌や指使いを理解してくださるので、驚きました。
越殿楽の一行目を終えたところで、合奏です。本当は数週間かけて勉強するところを、30分くらいで体験するのですから、大変なことですが、雅楽の楽器の楽しさと難しさを味わっていただけたと思います。それから、雅楽の歌物である朗詠をうたい、videoを観ました。
皆様と活発なお話のやりとりがあり、まるで私達が先生方の会議に参加させていただいているような楽しさでした。あっという間に時間がすぎました。

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<レクチャーコンサート>
早朝、学校へ向かう電車の窓の外に、ふわふわと雪が舞っているのが見えました。それから、雪はどんどんはげしくなって、学校につく頃には、あたりは真っ白になっていました。雪をはらいながら玄関を入り、体育館へ行くと、整然と、素晴しい会場ができていました!後ろの壁には、「雅楽」、そして私たち三人の名前の、美しく堂々とした書が掛けられています。生徒さんの作品と聞いて、驚き、感動しました。
生徒さんと、先生、保護者の皆様、合わせて200人以上の方々の中を、演奏しながら入場すると、皆さんが静かに興味深く、意識を集中しているのが感じられます。古典曲「合歓塩(がっかえん)」の演奏のあと、楽器についての説明を聞いて、いよいよ楽器の体験となりました。会場のあちこちに楽器を配ると、先日マスタークラスで習得なさった先生方が、暖かいサポートで子供達に音の出し方を教えてくださいます。次第にそちらこちらから響きだしました。私たちも一緒に演奏しながら会場をめぐりました。
次は歌のコーナーです。神楽歌の、「繰声(くりこえ)」という、遠くへ声を投げかけるようなうたい方はいかがでしたか。皆さんの声がのびのびと響き、共鳴しあってゆくのを、気持ちよく聴かせていただきました。舞楽の動きは少し複雑ですが、楽しく身体を動かすことができました。
質問はありますか、と聞くと、「好きな動物はなんですか。」「好きな食べ物は?」など、ユニークな難問が続きます。こういうお話は大好きなのですが、今日は雅楽だし...などと考えているうちに混乱してきて、妙なお答えをしてしまいました。ごめんなさい。「同じ竹でできているのに、どうして違う音がするのですか」という、素晴しい質問もありました。最後に心のこもったお礼の言葉をいただきました。皆さんとても礼儀正しいので、感激しました。
これで、今年度の雅楽マスタークラス、レクチャーコンサートはおしまいです。今回もたくさんの子供たち、先生方との出会いがありました。それぞれの学校に個性があり、子供たちを見守り、育てる先生方の弛まぬ取り組みを拝見しました。私たちも、より充実した内容を考えて進んでゆきたいと思います。みどりさん、ミュージック・シェアリングの方々、本当にありがとうございました。

石川高 (笙)

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