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2008年11月

2008年11月18日 (火)

邦楽レクチャー・コンサート(箏曲プログラム)

2008年11月18日(火)訪問 栃木県立のざわ特別支援学校

今日は以前から楽しみにしていた「のざわ特別支援学校」のレクチャーコンサート。
すっかり空気が冷たくなった秋晴れの中訪れた学校は、太陽の光がいっぱい差し込む素敵な校舎でした。
尺八の演奏≪さんぽ≫に合わせて出演者一同楽しく行進で入場。自然と子供達から手拍子がおき、とても嬉しかったです。

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「お箏弾いたことある人?」一恵先生の問いかけに、たくさんの子供達が手を上げてくれて、驚くと共に更に嬉しくなりました。普段私たちは、和久文子先生と共に、栃木県内の幼稚園から高等学校を対象に邦楽スクールコンサートを実施していますが、「こんなに邦楽が普及していた」と実感できた瞬間でした。
≪六段の調≫を一恵先生が演奏すると、体育館中に音が広がり、子供達はお箏の音に吸い込まれているように感じました。次は≪鳥のように≫、一恵先生の「一人一人が鳥になったつもりで、みんなで大空へ羽ばたいてみよう!」を合図に演奏スタート。子供達と一緒に鳥になった気分で演奏ができ、気が付いたら大きな拍手を頂いていました。尺八で子供達の間を歩きながら、≪小さい秋みつけた≫・≪もみじ≫を演奏した後、最後に≪焔≫を演奏しました。スティックで楽器を叩く奏法や、17絃の迫力ある演奏に子供達は驚いた様子でした。
いよいよ子供達の体験です。

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子供達の前に楽器を運び、≪かえるのうた≫・≪さくら≫を弾いてもらいました。みんな自分たちの前に楽器が来ると、緊張した様子でドキドキしながら最初のひとはじき、ポーンと音が出た途端、緊張の表情からキラキラした目をして笑顔になってくれました。
子供達から「尺八も体験してみたい」と要望があり、偶然、水道管で出来た尺八を持参していた福田邦智さんに、急遽、尺八の体験もして頂きました。尺八は音を出すことが難しい楽器なのに、音が出る子がたくさんいて驚きました。楽器を体験した子供達が「すごい!すごい!楽しい!」と言ってくれた時は、本当に来て良かったと嬉しくなりました。

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今日は、子供達と出会い、逆に多くのことを学ばせて頂き、充実した素敵な一日となりました。このような機会を与えて下さり、本当にありがとうございました。

松本 勲子(さわい箏アンサンブル)

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2008年11月17日 (月)

邦楽レクチャー・コンサート(雅楽プログラム)

2008年11月17日(月)訪問  栃木県立足利特別支援学校

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雅楽の今年最後の訪問校は、以前みどりさんも訪れたことのある足利特別支援学校です。よい天気になりました。様々な色の葉をつけた木々で、山々は美しいモザイクのようです。校舎と病院の後ろは、本当にすぐに山で、冷たく澄んだ空気が降りてくるのが感じられます。校庭にはあけびの棚、姫りんご、柿、みかんの木が育ち、池に鴨がのどかに泳いでいます。校舎の壁にはいろいろな形の野鳥の巣箱がかかり、皆さんが自然をいかに親密に想い、季節の移りかわりと共にすごされているかがよくわかり ます。

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三人で演奏しながら体育館に入ってゆくと、皆さん少し緊張した面持ちで、とても静かに集中して聴いてくださっているのが感じられました。楽器の仕組みをお話ししながら、篳篥のした(リード)で面白い音を出したころから、顔がほころんでくるのが見えました。そして、楽器の体験になると、皆さん本当に活発に、うれしそうに音を出してくれました。先生方も子供達に手を添えてくださったり、自ら楽器を手にして、ベッドの子に聴かせてあげたり、会場は喜びの響きに満ちていました。三人で越殿楽を演奏しながら皆さんのそばを通ると、ちょっと恥ずかしそうな微笑みや、好奇心いっぱいの目と出会います。高学年の人達は、龍笛の持ち方などをいろいろ工夫しながら、何とかよい音を出そうと夢中になっています。舞の時間には、先生に腕を支えてもらってのびのびと動いている子や、自由に踊りだしそうな元気な子もいました。

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時間はすぐに過ぎてゆきます。体験が楽しかった、という感想や、笙はどうしていつ までも音をのばせるのですか、という鋭い質問をいただきました。ありがとう。私達もとても楽しかったです。笙は、吹いても吸っても音が出るので、息継ぎをせずにのばせるのですよ。最後に丁寧なお礼の言葉をいただき、体育館を出ると、山の静かな 空気に、あたりは包まれていました。
来年もたくさんの楽しい出会いがありますよう、祈っています。

石川高 (笙)

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2008年11月 6日 (木)

邦楽レクチャー・コンサート&マスタークラス(箏曲プログラム)

2008年11月6日(木)訪問  神奈川県立金沢養護学校

神奈川県立金沢養護学校に行って参りました。海にほど近いこの学校は最近出来たそうで、バスが何台も停まっている正面玄関は空港を思わせるデザイン、内部の設備も立派です。
今回のプログラムは二日間にわたり、一日目はマスタークラス、二日目はレクチャー・コンサートという内容でした。

<マスタークラス>

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一日目のマスタークラスでは、先生方に「さくら」とスケール練習で基本的な奏法を習得してもらい、『六段の調べ』の初段、『花筏』の後半部分を演奏しました。
楽譜を見ずに弾く「さくら」は、意外に皆しっかりしたタッチで軽くクリア。しかし、楽譜を見ながら弾き始めると、作業が一つ増えるためか楽譜や弾くべき弦を見失う人も。それでも熱心に練習し、全員で『花筏』を合奏したところであっという間に時間になりました。

<レクチャー・コンサート>

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二日目のレクチャー・コンサートでは、リハーサルをしている間にも覗きに来る生徒さんが数名。曲に合わせて踊ってくれたり、こちらのテンションも始まる前から上がり始めます。
コンサート本番では、まず一恵先生の独奏で『六段の調べ』、次に『鳥のように』を群奏、最後に先生の17弦ソロで『焔』を演奏し、その後、生徒達に楽器を触ってもらいました。
演奏に触発されて積極的に触ろうとする子もいれば、照れてうつむいてしまったり反応は正に十人十色。また中には指先の感覚が非常に敏感なため触るのを嫌がる子もいましたが、こちらが「さくら」を弾くととても喜び、何回もせがまれました。それぞれに合った接し方があるのだと、大変勉強になりました。

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生の音楽を聴いて欲しい、触れて欲しいと思って行くのですが、いつも子供達の反応一つ一つに柔らかな感性と生命力を感じ、逆に元気づけられて帰ります。そして今回も、やはり勇気をもらえた素敵な二日間でした。

福田優子(さわい箏アンサンブル)

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