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2008年11月17日 (月)

邦楽レクチャー・コンサート(雅楽プログラム)

2008年11月17日(月)訪問  栃木県立足利特別支援学校

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雅楽の今年最後の訪問校は、以前みどりさんも訪れたことのある足利特別支援学校です。よい天気になりました。様々な色の葉をつけた木々で、山々は美しいモザイクのようです。校舎と病院の後ろは、本当にすぐに山で、冷たく澄んだ空気が降りてくるのが感じられます。校庭にはあけびの棚、姫りんご、柿、みかんの木が育ち、池に鴨がのどかに泳いでいます。校舎の壁にはいろいろな形の野鳥の巣箱がかかり、皆さんが自然をいかに親密に想い、季節の移りかわりと共にすごされているかがよくわかり ます。

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三人で演奏しながら体育館に入ってゆくと、皆さん少し緊張した面持ちで、とても静かに集中して聴いてくださっているのが感じられました。楽器の仕組みをお話ししながら、篳篥のした(リード)で面白い音を出したころから、顔がほころんでくるのが見えました。そして、楽器の体験になると、皆さん本当に活発に、うれしそうに音を出してくれました。先生方も子供達に手を添えてくださったり、自ら楽器を手にして、ベッドの子に聴かせてあげたり、会場は喜びの響きに満ちていました。三人で越殿楽を演奏しながら皆さんのそばを通ると、ちょっと恥ずかしそうな微笑みや、好奇心いっぱいの目と出会います。高学年の人達は、龍笛の持ち方などをいろいろ工夫しながら、何とかよい音を出そうと夢中になっています。舞の時間には、先生に腕を支えてもらってのびのびと動いている子や、自由に踊りだしそうな元気な子もいました。

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時間はすぐに過ぎてゆきます。体験が楽しかった、という感想や、笙はどうしていつ までも音をのばせるのですか、という鋭い質問をいただきました。ありがとう。私達もとても楽しかったです。笙は、吹いても吸っても音が出るので、息継ぎをせずにのばせるのですよ。最後に丁寧なお礼の言葉をいただき、体育館を出ると、山の静かな 空気に、あたりは包まれていました。
来年もたくさんの楽しい出会いがありますよう、祈っています。

石川高 (笙)

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