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2010年10月

2010年10月28日 (木)

心を映し出す音

2010年10月26日(火) 武蔵野東小学校

<箏曲プログラム>
沢井一恵(箏)、さわい箏アンサンブル

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今日はミュージック・シェアリングの活動で武蔵野東小学校に行きました。さわい箏アンサンブルのメンバーの中で、家が一番遠い僕は、5時に起きて6時の電車。朝早っ!
昨夜は心配で深夜2時まで練習しました。普段9時間の睡眠時間がほしい僕にとっては、3時間の睡眠はとても辛い…

ともあれ無事三鷹に着きました。
メンバー全員が揃うのを待っている間、一恵先生が「朝早くて何も食べてないでしょ?」と、アンサンブルの男性メンバー、ブランドン君とフェルナンド君と僕にご馳走して下さいました!

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朝ごはんを食べて、調弦にも気合が入ります!

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本日のアンサンブルメンバーは8名。下列左から2人目が一恵先生

学校では子どもたちが『おはようございます』と元気に挨拶してくれました。

体育館での高学年向けコンサートの前に、低学年の各教室に行き、間近で音を聞いてもらって直接お箏に触れてもらう時間があって、僕はアンサンブルメンバーの先輩、磯貝さんと回ることに。
子どもたちは磯貝先輩の演奏を真剣に聴き入っていて喜んでいました。

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初めてお箏に触れる子たちだから興味津々で色々いじっていましたね!楽しそう!

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他のメンバーが回ったクラスも盛況でした


その後、体育館に集まって高学年向けのコンサート。

1曲目に一恵先生ソロの『六段の調』。一恵先生の手にかかると、六段もこんなに変わるのかと、僕自身が驚き感動。うるうる。

2曲目は『鳥のように』を群奏。独奏のこの曲を皆で弾くと自分も大空に包まれて飛んでいる気分。
みんなはどんな気持ちで聞いてたのかな?

そして3曲目に、もの凄い迫力の熱い熱い『焔(ほむら)』。
17絃という低音ソロ楽器を中心に箏群が囲み、スティックで叩いたり擦ったり…とにかく激しくて熱いんっすよ!!
弾いてる最中、子どもたちの驚きの声や、笑い声?が聞こえました。きっと皆の心の中の焔も熱く輝いたのだろう。

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真ん中が17絃

ラストは子どもたちに箏で『カエルのうた』を弾いてもらいました。ちょっと教えただけなのに、すぐ弾けちゃうなんて若いっていいね。時間が足りなくて全員に弾かせられなかった、ごめんなさい。
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質問コーナーでは、箏のことを前もって勉強してくれていて、”龍尾”などの専門用語が出てきてビックリだったよ!そう、箏は龍の姿を表しているんだね。

僕自信その中でとても勉強になったのが、「箏は龍を殺して造ったのですか?」という純粋な質問。
これに一恵先生は「龍は存在しないけど、皆の心の中にいる動物なんだよ」と。なるほど。

龍は心の中にいるもの

箏は龍(心)をかたどったもの

箏は心を映し出すもの

こじつけかも知れないけど、一奏者として大切なことを教わりました。

何て素晴らしい日だったことでしょう!
今日は箏屋の中嶋さんや先生方、ミュージック・シェアリングの矢動丸さん、多くの方々に支えられて無事終えることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

さわい箏アンサンブル 石沢(10月26日記)

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2010年10月12日 (火)

笑顔のお土産

10月11日(月祝) 台東区の母子生活支援施設

<雅楽プログラム>
石川高(笙)、中村仁美(篳篥)、八木千暁(龍笛)

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今日は「体育の日」、浅草駅を降りたらものすごい人の数、その向こうに建築途中の「スカイツリー」が見えました。スカイツリー見学と浅草観光は今大人気のようです。

到着した母子生活支援施設では、2人の女の子が控室まで案内してくれました。

さて、初めての雅楽体験です。
演奏をしながら部屋に入っていくと、小さな子から、お兄さん、お姉さん、お母さま、あたたかい拍手で迎えてくれました。

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雅楽には3つの管楽器があります。笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、それぞれの楽器の音や特長を聞いてもらいました。

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笙の持ち方を練習

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篳篥の舌(リード)の部分は取れるようになっています

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コンサート前の控え室では、毎回たくさんの舌(リード)を準備しているんですよ

楽器体験では、好きな楽器を手にとって吹いてもらいました。
なかなか音の出ない楽器もありますが、むちゅうになって吹いている姿に、僕はとてもうれしい気持ちになりました。
大きな音や、きれいな音を出すのはなかなか難しいのですが、それぞれの楽器の特長がわかったと思います。
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龍笛にチャレンジ!

春鶯囀(しゅんのうでん)の唱歌(しょうが)や舞にも挑戦してもらいました。
手と足を別々に動かすのはとても難しいですね。
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質問コーナーでは、司会のお友達の進行で、さまざまな質問がでました。
「どうしてその楽器を演奏してみようと思ったのですか?」という質問には、自分が雅楽を始めた頃を思い出しながら、初心に帰る想いで答えました。
最初は「あこがれの先輩が演奏していたから。」という単純な動機だったのです。
しかし今では、合奏でおたがいの音を聞きながら、雅楽のアンサンブルを作り出すのがとても楽しいですし、雅楽をとおして、多くの方に出会うことができるのも楽しみになっています。
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皆さんの笑顔が何よりのお土産になりました。
これからもいろんな音楽を聴いて、体験してみてくださいね。
どうもありがとうございました。

八木千暁(龍笛)(10月11日記)

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2010年10月 7日 (木)

今年も始まりました!

2010年10月4日(月) 東京都立調布特別支援学校

<雅楽プログラム>
石川高(笙)、中村仁美(篳篥)、八木千暁(龍笛)


心配した雨もあがり、調布駅から少しだけ歩いて、調布特別支援学校に到着しました。ちょうど給食の時間でおいしそうなにおいがします。廊下に貼ってある子供たちの作品や写真を楽しみながら楽屋として用意して下さったお部屋へ入ります。

いよいよ今年度の邦楽レクチャー・コンサート雅楽の始まりです。今年はどんな子供たちとの出会いがあるのでしょうか。

開演5分前になると、楽屋へ3人の子供たちが先生と一緒に私たちをお迎えに来てくれました。ちょっと照れながら、でも時々手をつないだりしながら2階の体育館へ向かいます。
中学生の元気な声の男子の司会に招かれて入場。

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代表生徒と一緒に入場


聞き慣れない音だけれど、みんなどんなふうに聞いてくれるのかしら、雅楽の素晴らしさ、面白さを肌で感じてもらえますように、と願いながら演奏を始めます。
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私たちが楽しみにしているのは途中に挟む楽器体験の時間。
今回は沢山の先生方がついてくださいましたので、体験用楽器を子供たちに預け、自由に回して吹いてもらうようにしました。
篳篥は思いっきり息を入れてごらん、というと、結構音が鳴るようになります。何度も試してやっと音が出るととても嬉しそう。
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体験を続けてもらいながら、私たちは「越殿楽」を吹きながら子供たちの間を歩きます。

装束姿と音にうっとりとした笑顔を向けてくれる子、じーっと見つめている子、それぞれの子どもなりに音を受け止めてくれているんだなあと思います。

質問コーナーも中学生の上手な進行で和気あいあいと進みます。「おしるこは好きですか?」「着ている服はなんという服ですか?」・・・沢山の質問をありがとう!

終演後に行われたマスタークラスでは、お忙しい中を沢山の先生方が参加され、とても熱心に楽器や舞を学んでくださいました。

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笙グループ
 

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篳篥グループ


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龍笛グループ 

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舞の体験


ほんの短時間でいろんなことができるようになってしまうのは、日ごろから様々なことにチャレンジされているからなのでしょうか。素晴らしいなあと思いました。

中村仁美(篳篥)(10月4日記)

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