心を映し出す音
2010年10月26日(火) 武蔵野東小学校
<箏曲プログラム>
沢井一恵(箏)、さわい箏アンサンブル
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今日はミュージック・シェアリングの活動で武蔵野東小学校に行きました。さわい箏アンサンブルのメンバーの中で、家が一番遠い僕は、5時に起きて6時の電車。朝早っ!
昨夜は心配で深夜2時まで練習しました。普段9時間の睡眠時間がほしい僕にとっては、3時間の睡眠はとても辛い…
ともあれ無事三鷹に着きました。
メンバー全員が揃うのを待っている間、一恵先生が「朝早くて何も食べてないでしょ?」と、アンサンブルの男性メンバー、ブランドン君とフェルナンド君と僕にご馳走して下さいました!
本日のアンサンブルメンバーは8名。下列左から2人目が一恵先生
学校では子どもたちが『おはようございます』と元気に挨拶してくれました。
体育館での高学年向けコンサートの前に、低学年の各教室に行き、間近で音を聞いてもらって直接お箏に触れてもらう時間があって、僕はアンサンブルメンバーの先輩、磯貝さんと回ることに。
子どもたちは磯貝先輩の演奏を真剣に聴き入っていて喜んでいました。
初めてお箏に触れる子たちだから興味津々で色々いじっていましたね!楽しそう!
その後、体育館に集まって高学年向けのコンサート。
1曲目に一恵先生ソロの『六段の調』。一恵先生の手にかかると、六段もこんなに変わるのかと、僕自身が驚き感動。うるうる。
2曲目は『鳥のように』を群奏。独奏のこの曲を皆で弾くと自分も大空に包まれて飛んでいる気分。
みんなはどんな気持ちで聞いてたのかな?
そして3曲目に、もの凄い迫力の熱い熱い『焔(ほむら)』。
17絃という低音ソロ楽器を中心に箏群が囲み、スティックで叩いたり擦ったり…とにかく激しくて熱いんっすよ!!
弾いてる最中、子どもたちの驚きの声や、笑い声?が聞こえました。きっと皆の心の中の焔も熱く輝いたのだろう。
ラストは子どもたちに箏で『カエルのうた』を弾いてもらいました。ちょっと教えただけなのに、すぐ弾けちゃうなんて若いっていいね。時間が足りなくて全員に弾かせられなかった、ごめんなさい。
質問コーナーでは、箏のことを前もって勉強してくれていて、”龍尾”などの専門用語が出てきてビックリだったよ!そう、箏は龍の姿を表しているんだね。
僕自信その中でとても勉強になったのが、「箏は龍を殺して造ったのですか?」という純粋な質問。
これに一恵先生は「龍は存在しないけど、皆の心の中にいる動物なんだよ」と。なるほど。
龍は心の中にいるもの
↓
箏は龍(心)をかたどったもの
↓
箏は心を映し出すもの
こじつけかも知れないけど、一奏者として大切なことを教わりました。
何て素晴らしい日だったことでしょう!
今日は箏屋の中嶋さんや先生方、ミュージック・シェアリングの矢動丸さん、多くの方々に支えられて無事終えることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
さわい箏アンサンブル 石沢(10月26日記)
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