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2010年11月 8日 (月)

思い思いに音を楽しむ

2010年10月29日(金)鹿児島県立皆与志養護学校

<箏曲プログラム>
沢井一恵(箏)、さわい箏アンサンブル

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10月29日は皆与志養護学校を訪問しました。 昨日よりちょっぴり暖かく、お天気も回復してました。

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素晴らしい自然に囲まれた皆与志養護学校

昨日に引き続きでしたので、調弦などの準備も要領を得てスムーズに出来ました。

建物の2階にある音楽室が控室ということで、案内され待機していました。そこには子どもたちが触れるようにかお箏が2面置いてありました。

私たちはせっかくなので、端から端まで続けて弾くと「かえるのうた」になるように調弦をさせて頂きました。 そうしていると、何やら扉に影がみえました。そこには車椅子の案内役の生徒さん3名が手作りの旗を持って私たちを迎えに来てくれていました。

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送迎役の生徒さんと一緒に会場脇の入口で待機

昨日の鹿児島養護学校の生徒さんたちは、自分の意志でお箏に触れることができる子どもたちでしたが、皆与志の生徒さんの多くは、車椅子や床に横になっている子どもたちでした。その生徒さんたちの先導で会場に入ると、皆が大きな拍手で迎えてくれました。

沢井一恵先生がみんなの目の前まで行き「みなさーん元気ですか?」と声をかけました。すると、身体は動かないけれど瞳はキラキラ輝いている子どもたちは、必死に返事をしているようでした。

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みなさーん元気ですかー?

一曲目は、沢井一恵先生の独奏「六段の調べ」。最初の音がかすかに響いたとたん、会場全体になにかピーンと張りつめたような空気が流れ、静寂に包まれました。

二曲目は、私たち「さわい箏アンサンブル」のメンバーによる「鳥のように」。誰もがみんな一度は空を飛んでみたいと思ったことがあります。そんな気持ちを込めた曲です。みんな空を飛んでる気持ちになったかな・・・・!?

途中でぱたぱたと弦をたたくところがありますが、どこからともなく歌っているような、手をたたいているような・・一緒に合奏してくれているような音が合わさって聞こえてきました。

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みんなで弾いてみよう!

 

次は楽器体験です。さぁ、どうしよう・・・

私の担当した子は、意外に手よりも足の得意!?な子でした。ためしに足の指に爪をはめてみました。うまく糸をはじけません。幸いに、お箏は長いですがピアノのように重い楽器ではないので、足の方に裏返すように抱えてみました。足を動かすと「かえるのうた」が、リズムは早かったもののちゃんと聞こえてきました。音楽って形はどうであれ、音を楽しむ・・・まさにこのことなんだと思いました。

いよいよ最後の曲「焔(ほむら)」です。みんなの心の中にある焔(ほのお)がめらめらと燃え上がるようにという思いで演奏しました。

演奏終了後、みんなで皆与志養護学校の校歌を演奏してくださいました。私たちも鈴やカスタネットを借りて一緒に歌いました。身体全体を使って演奏してくれた校歌は、これまで私が聴いてきた校歌の中で一番印象深いものでした。

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みんなで校歌を合唱

今回の訪問は、実は昨年実施される予定でした。しかし、新型インフルエンザ流行の影響で思いもよらず中止になってしまいました。沢井一恵先生の「再チャレンジを!!」という想いを知り合いの養護学校の先生に伝えてもらい、今回のコンサートが実現したのです。
これは養護学校の先生方の熱意と、ミュージック・シェアリングの気持ちが一つになったからこそ実現できたのだと思います。

今回初めて参加しましたが、本当に素晴らしい活動だと思いました。この文章を書きながら思い出してもまた、涙が溢れてきます。何より私たち自身が元気と力をいただいた2日間だったからです。

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メンバー一同で記念写真。お疲れ様でした!

縁あって、このような機会を与えて下さった皆様、本当にありがとうございました。皆様のご活躍をこれからもお祈りしております。また、是非参加できるといいなと思います。

さわい箏アンサンブル 船元 麻美(10月29日 記)

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