100人の心を一つに
2012年6月9日(土)訪問
愛知淑徳中学・高等学校管弦楽部
<訪問した演奏家>
五嶋みどり(ヴァイオリン)、オズガー・アイディン(ピアノ)
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みどりとオズガーによる訪問プログラムのツアーも終盤。
この日、二人は愛知淑徳中学・高等学校の管弦楽部で「オーケストラ訪問」を実施しました。
オーケストラ訪問は、五嶋みどりをはじめとするアーティストが生徒たちの練習に参加して演奏に対するアドバイスをしながら、同じ音楽家同士という立場で交流するプログラムです。
さて、愛知淑徳中学・高等学校の管弦楽部は設立4年目。
中学1年生から高校2年生まで、総勢約100名の部員がいます。
生徒たちの演奏を聞き終わったみどりがまず指摘したのは、音合わせ。
「みなさん、今自分の音が聞こえますか?」
(かなり多くの「ハーイ!」)
「聞こえるようでは音合わせになっていませーん。」
(爆笑!)
更に、姿勢や楽器の構え方、腕の使い方などの、基本的だけれどとても大切なことを、生徒たちに伝えていきました。
「クレッシェンドはどうやりますか?」
「どうやったら各パートが話しかけるように演奏できますか?」
「みんなで音を合わせるとは?」
生徒たちに「まず自分で考えてみて!」と、ヒントを出すように次々と質問を投げかけていきます。
100人もの女子生徒に囲まれて、初めは戸惑った様子だったオズガーも、プログラムが進むにつれて「素晴らしい演奏だ!」などと感想を述べていました。
「自分が一番きれいだと思える音で、指揮者の先生をよく見ながら心を一つにして演奏しましょう!」と締めくくったみどり。
今回のオーケストラ訪問で得た気づきを、今後の練習にいかしていってほしいと思います。
柳田庸子(ミュージック・シェアリング)
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