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2012年6月

2012年6月25日 (月)

100人の心を一つに

2012年6月9日(土)訪問
愛知淑徳中学・高等学校管弦楽部

<訪問した演奏家>
五嶋みどり(ヴァイオリン)、オズガー・アイディン(ピアノ)

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みどりとオズガーによる訪問プログラムのツアーも終盤。
この日、二人は愛知淑徳中学・高等学校の管弦楽部で「オーケストラ訪問」を実施しました。
オーケストラ訪問は、五嶋みどりをはじめとするアーティストが生徒たちの練習に参加して演奏に対するアドバイスをしながら、同じ音楽家同士という立場で交流するプログラムです。

さて、愛知淑徳中学・高等学校の管弦楽部は設立4年目。
中学1年生から高校2年生まで、総勢約100名の部員がいます。

生徒たちの演奏を聞き終わったみどりがまず指摘したのは、音合わせ。

「みなさん、今自分の音が聞こえますか?」
(かなり多くの「ハーイ!」)

「聞こえるようでは音合わせになっていませーん。」
(爆笑!)

更に、姿勢や楽器の構え方、腕の使い方などの、基本的だけれどとても大切なことを、生徒たちに伝えていきました。
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「クレッシェンドはどうやりますか?」

「どうやったら各パートが話しかけるように演奏できますか?」

「みんなで音を合わせるとは?」

生徒たちに「まず自分で考えてみて!」と、ヒントを出すように次々と質問を投げかけていきます。
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100人もの女子生徒に囲まれて、初めは戸惑った様子だったオズガーも、プログラムが進むにつれて「素晴らしい演奏だ!」などと感想を述べていました。
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「自分が一番きれいだと思える音で、指揮者の先生をよく見ながら心を一つにして演奏しましょう!」と締めくくったみどり。
今回のオーケストラ訪問で得た気づきを、今後の練習にいかしていってほしいと思います。

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柳田庸子(ミュージック・シェアリング)

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2012年6月15日 (金)

14か国の子どもたち

2012年6月7日(木)訪問
大阪市立南小学校

<訪問した演奏家>
五嶋みどり(ヴァイオリン)、オズガー・アイディン(ピアノ)

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繁華街の真ん中にある南小学校。ミナミと呼ばれる地域全体が校区です。
こちらの学校には、日本はもちろんのこと、中国、韓国、フィリピン、タイ、ブラジル、コロンビアなどの出身の児童もいて、現在は14か国の子どもたちが一緒に勉強しています。

この日の朝は、1~3年生のクラス訪問。
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みんなヴァイオリンに興味津々で、
「(指板を指さして)黒い板はなんですか」
「(駒を指さして)どうしてついているんですか」
「うずまきになっているところはなんですか」
「ねじは何をするんですか」
「(f字孔を指さして)なんで穴があいているんですか」
「肩のところについてる白いのはなんですか」などなど、次々に質問が出ました。
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子どもたちに配ったパンフレット

クラス訪問のあとは4~6年生対象のコンサート。
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体育館の入り口で開演を待つ

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2人の問いかけに勢いよく手を挙げる子どもたち

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「ピアノは10本の指を使って、同時に別々の音を出すことができます」

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演奏中は静まりかえって

クラス訪問の時も、コンサートの時も、たくさんの質問が出て、演奏家や楽器のことについてたくさん知ろうとしている様子が印象的でした。

ご両親が深夜遅くまで仕事をしている家庭も多いと聞きましたが、子どもたちがそれぞれの家に帰って、今回のコンサートのことを家族に伝えて話をする、そんな光景があったらいいなと思います。

赤石衣里(ミュージック・シェアリング)

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2012年6月14日 (木)

楽器に触れて確かめて

2012年6月5日(火)訪問
横浜市立盲特別支援学校

2012年6月6日(水)訪問
東京都立葛飾盲学校

<訪問した演奏家>
五嶋みどり(ヴァイオリン)、オズガー・アイディン(ピアノ)

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都内近郊の活動は、たまたま盲学校が続きました。

盲学校に伺って初めに教えていただいたこと、それは校内右側通行!
皆さん、ご存知でしたか?
廊下の角を曲がるときにも、「曲がります」とか「渡ります」など声をかけていらっしゃいました。

さて、コンサートはというと、演奏とお話、楽器体験や質問コーナーを設けて、1時間ほどのプログラムを実施しました。
どちらの学校でも、演奏家のアテンドや司会などを代表生徒にお任せしました。
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お話を交えながらコンサートは進む

子どもたちの中には、未知の音や物に対して不安を感じる子もいるため、事前学習をしたり、CDを聴いたりして準備してくださったそうです。
コンサートが始まる前、普段の授業とは違う様子に戸惑っていた生徒もいましたが、演奏が進むにつれて落ち着きを取り戻し、楽器の音色にじっと耳を傾けていました。
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楽器体験のコーナーでは、子どもたちがヴァイオリンやピアノに触れて、楽器の振動を味わうように聴いていました。
みどりのヴァイオリンを構えて、実際に音を出した生徒もいます。
どちらの学校でも、全員の生徒がヴァイオリンに触れることができました。

ピアノのほうは、見事な即興演奏を聴かせてくれる生徒や、オズガーとトルコ行進曲を連弾する生徒が出て、大いに盛り上がりました!
さすがのオズガーもこれにはびっくり。子どもたちに「すごいね!」「ありがとう」などと日本語で話しかけながら、交流を楽しみました。
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盲学校の子どもたちがコンサートホールに足を運ぶことはとても大変なことだそうです。
子どもたちにとっても、保護者の方にとっても、遠距離の移動や大勢の人の中に出かけて行くことに不安があったり、初めての場所に対して適応することが困難な生徒もいると聞きました。

音に対して非常に敏感な彼らのために、ミュージック・シェアリングの活動を通して、CDで聴く音楽とは違う世界があることを、もっともっと伝えていけたらと思った2日間でした。

今回訪問した2校では、秋にも訪問コンサートを行います。
横浜市立盲特別支援学校では箏曲のプログラム、葛飾盲学校では雅楽のプログラムを実施して、今回とはまた違った音楽をお届けする予定です。

赤石衣里(ミュージック・シェアリング)

*写真はすべて葛飾盲学校

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2012年6月13日 (水)

ブラジル人学校にて

2012年6月4日(月)訪問
エスコーラ・パラレロ各種学校(ブラジル人学校)

<訪問した演奏家>
五嶋みどり(ヴァイオリン)、オズガー・アイディン(ピアノ)

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あさひ養護学校の活動を終え、電車に乗って群馬県太田市へ。
この日の午後は、ブラジル人学校、エスコーラ・パラレロで訪問コンサートを行いました。

こちらの学校は、群馬県内のブラジル人学校の中でも特に教育に力を入れています。音楽の授業はないのですが、日本語の学習に日本の歌を取り入れたり、週に1回、一部の生徒に歌などを教える日本人ボランティアの方もいらっしゃいます。

日本語の習熟度は子どもによって様々。そのため、日本語の授業は、段階に合わせて、いろいろな年齢の子どもが一緒に勉強しているそうです。
この日の訪問コンサートでは、日本語の得意な生徒がポルトガル語に通訳をしてくれました。
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エスコーラ・パラレロの子どもたちは、日本の学校のように音楽の授業でいろいろな音楽に触れる機会が少なく、クラシック音楽のコンサートに出かけることも少ないようです。
それでも、コンサート中の子どもたちを見ていると、音楽が大好きだという様子がこちらにも伝わってきました。
学校の先生からは「生演奏はやっぱり違いますね、心に響きます」と嬉しいお言葉をいただきました。
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グランドピアノを楽器屋さんからお借りして、体育館をコンサート会場に


子どもたちから歌のプレゼント

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コンサートを終えて、子どもたちと

言葉や文化が違っても、音楽を楽しむ心に垣根は無いと改めて感じた日でした。

こちらの学校には、秋にバンドネオン奏者の三浦一馬さんが訪問予定です。

赤石衣里(ミュージック・シェアリング)

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2012年6月12日 (火)

何度でも来てほしい!

2012年6月4日(月)訪問
群馬県立あさひ養護学校

<訪問した演奏家>
五嶋みどり(ヴァイオリン)、オズガー・アイディン(ピアノ)

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6月3日は大移動。
阿寒湖での公演を終え、女満別空港から羽田空港へ。
そのあと新幹線、両毛線と乗り継いで、日にちが変わる頃、群馬県に入りました。
この日の総移動距離、どのくらいになるんでしょう・・・

さて、翌4日の午前中は桐生市にある群馬県立あさひ養護学校へ。
こちらの学校では、昨年度からプログラムを実施していて、雅楽、オーボエに続き、今回が3回目の訪問コンサートです。
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コンサートの途中には、みどりが子どもたちの間をぐるりと回って、楽器に触れる時間を設けました。
130人ほど集まった子どもたちのほぼ全員が、ヴァイオリンに触れることができたと思います。
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「今日はとても感動しました。
今度また機会があるときには、もう一度、と言わず、
もう二度、もう三度! あさひ養護学校に来てください」
終わりの言葉では、こんな嬉しいコメントをいただきました。
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あさひ養護学校には、今秋、お箏の沢井一恵さんとさわい箏アンサンブルの皆さんが訪問します。
あさひ養護学校のみなさん、次回もお楽しみに!


赤石衣里(ミュージック・シェアリング)

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2012年6月 4日 (月)

阿寒湖にて

2012年6月2日、3日
財団法人前田一歩園財団 創立30周年記念事業
阿寒湖アイヌシアター「イコロ」オープン記念事業
ミュージック・シェアリング設立20周年記念事業

音楽の贈りもの from ミュージック・シェアリング

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6月2日、濃い霧の朝、私たち一行は釧路空港に降り立ちました。
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空港から阿寒湖に向かううち、霧も晴れて、すっきりとしたいいお天気に。
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2日、3日の両日、阿寒湖アイヌシアター「イコロ」での公演を行いました。
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今回の公演は、自然との共生や伝統文化の継承を目的として活動している阿寒湖の団体と、自然の中から生まれた芸術の一つである音楽を通して文化芸術の振興を目指すミュージック・シェアリングとのコラボレーション企画。
みどりとオズガーによる演奏だけでなく、アイヌの伝統楽器ムックリとトンコリの演奏や伝統舞踊もお楽しみいただきました。
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アイヌの衣装に施された美しい刺繍の紋様には魔除けの意味があるそうです

遠方よりたくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございました。

赤石衣里(ミュージック・シェアリング)

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2012年6月 2日 (土)

東北の子どもたちと

2012年5月31日(木)訪問 
八戸市立根岸小学校
八戸市立柏崎小学校

2012年6月1日(金)訪問
花巻市立湯口小学校
花巻市立太田小学校
花巻市立湯本小学校

<訪問した演奏家>
五嶋みどり(ヴァイオリン)、オズガー・アイディン(ピアノ)

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今年はミュージック・シェアリング20周年の節目の年。
20年目の訪問プログラムは東北での活動で幕を開けました。

5月30日に来日したみどりとオズガーは、最終の新幹線で青森県八戸市に入ると、
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翌日31日は、八戸市立根岸小と柏崎小へ。
この2校は、昨年からミュージック・シェアリングの訪問プログラムに参加しています。
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根岸小

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柏崎小

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柏崎小では3年生の教室訪問も

そして今日、6月1日は花巻市内3つの小学校を回りました。
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バッハやベートーヴェンの肖像画を探す湯口小の子どもたち

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太田小

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湯本小

いつもながら、学校訪問と移動を繰り返すタイトなスケジュールですが、みどりもオズガーもとってもタフ!
訪問コンサートの後も学校の教室をお借りして練習したり、移動の合間にどこからかおいしいおやつを調達してきたりしています。

赤石衣里(ミュージック・シェアリング)

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