初めて聞く不思議な音~大阪府枚方療育園
2014年11月15日 訪問コンサート
大阪府枚方療育園
<訪問した演奏家>
沢井一恵(箏)
さわい箏アンサンブル
11月15日、枚方療育園にて行われたミュージックシェアリング
主催の訪問コンサートに初めて参加させていただきました。
学校は、JR学研都市線藤坂駅で降りて車で10分位行ったと
ころにあり、東側には、紅葉した生駒山麓がとても美しく、自
然豊かな環境の中にありました。
正面玄関を入ると、清潔で開放感のあるエントランスホールが
広がり、職員の皆様が明るい笑顔で歓迎してくださいました。
検温や消毒など徹底した衛生管理のもと、いよいよ本番を迎
え会場に入ると、たくさんの方が車椅子に座って並んでおり、
付き添いの先生方と共に温かい拍手で迎えていただきました。
まず、1曲目に沢井一恵先生による「六段の調べ」を演奏いた
しました。会場に静かに響く美しい音色に、初めて聴く音のよう
な反応で、真剣に耳を傾けていらっしゃいました。
次に、アンサンブルメンバー5名で「鳥のように」を、そして最後
に全員で「焔」を演奏いたしました。特に「焔」という曲は、十七
絃(低音用の箏)がメインの旋律を奏し、合奏群もドラムを叩く
スティックを用いて効果音を出すなど、非常に斬新な作品で、
驚嘆の拍手でした。
終了後、お箏の体験の時間を設け、実際に楽器に触れてい
ただきました。体験用の楽器をセッティングしていたものの、
ほとんどの方が楽器の所まで来られない状態でしたので、
楽器を車椅子やベッドの上に持って行き、触れていただき
ました。
とても珍しそうに恐々と触れて、音が鳴ると嬉しそうな表情
をされまた。
横から、さくらさくらのメロディーを弾いてみたところ、
大きな反応を示され、笑顔で聴いてくださったことが印象的
でした。
その後、コンサート会場に来られなかった方々がいらっしゃる
病棟も訪ね、演奏を聴いていただいた後、各お部屋を周りな
がらお箏に触れていただきました。
短い時間ではありましたが、療育園の皆様に有意義なひとと
きをお届けできたのではないでしょうか。
何より、私自身が、療育園で生活されている皆様と、優しい
先生方、親切な職員の皆様から多くのことを学ばせていただ
き、感謝の思いでいっぱいです。
大変にありがとうございました‼
さわい箏アンサンブル
奥田豊子
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