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2015年6月15日 (月)

中原養護学校にて

今日は東京を離れ、神奈川県立中原養護学校へ向かいました。

少し練習した後、いつもの訪問プログラムで演奏しました。楽器体験は、僕たち演奏家が子どもたちのそばまで行き、少しずついろいろな曲を弾きます。僕は子どもたちの手を僕のチェロの表板において、C弦を鳴らしました。おいた手から子どもたちに振動が伝わります。子どもたちはすぐに反応を示し、特に目の見えない男の子の反応は明らかでした。最初、彼は恐るおそる片手で触っていましたが、そのうち両方の手で触り、まるで彼の頭の中に楽器の図面を描くかのように確かめていました。チェロの下の部分を触って確かめると、突然、彼はチェロをぐいっと引っ張りました。他の子どもたちはびっくりして泣いたり、何かを言ったりして、チェロを守ろうとしました。しかし彼はチェロを優しく抱きしめるとすぐに手放しました。僕も、彼が強くチェロを引っ張った時はびっくりしましたが、今考えると、それは僕が親友にハグするよりもっと優しい力でした。それは彼の聴覚と体感を使って「木でできたもの」に対する彼の感謝を表す方法だったのだと思います。

学校をあとにして、福島に向かいました。福島駅で明日の訪問先の先生2人が出迎えてくださいました。先生方は親切に僕らが滞在するホテルを英語で案内してくれました!お会いした先生方の学校や子どもたちを訪問するのは本当に楽しみです。

トニー・ライマー(チェロ)

Today we left Tokyo and went to Kanagawa prefecture Nakahara special needs school. We practiced for a bit and then played our usual outreach program for the students. We did the instrument petting zoo where we walk around the kids and play snippets of pieces right next to them. I started out by letting the children put their hands on the face of my cello as I played the C string so that they could feel the vibrations. The kids had positive reactions, especially one boy who was blind. He started out tentatively touching the cello with just one hand and then both hands, exploring the instrument as if creating a blueprint of it in his mind. After having explored the whole bottom half of the instrument he suddenly jerked the cello towards himself and several people uttered a cry of worry and jumped up to try to protect the cello. However, after giving the cello a kind of embrace, he let go. I was surprised by the strength with which he pulled at the cello but in retrospect it was no stronger than I would give a hug to a close friend. I think that it was his way of thanking the wooden object with which he shared an intense aural and physical sensation.
We then departed for Fukushima and when we arrived were greeted in the train station by two of the teachers from the school we will visit tomorrow. They were very kind showed us to our hotel and speak English! We are looking forward to seeing them again tomorrow and meeting their students.
Tony Rymer (Cello)

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入梅したとは思えない良いお天気に恵まれた日、神奈川県にある中原養護学校での訪問コンサート。

丘陵の中腹にある中原養護学校の周囲は豊かな緑に包まれています。
メンバーの控え室には、小鳥のさえずりが途絶えることなく聞こえ、窓の外には朝日にきらめく若草が広がっていました。自然豊かな故郷で生まれ育ったというトニーは、この環境がとても気に入ったようで、長い間、窓の景色を眺めていました。

生徒の皆さんのお出迎えを受けて、カルテット入場。いよいよコンサートが始まります。優しく凛と響くみどりさんの声に、子どもたちの意識がスッと前に向かっていく様子が伝わります。1曲目の演奏から、子どもたちは瞳を輝かせて演奏に聞き入っていました。

途中、メンバーが子どもたちのところへ歩み寄り、1人ずつの目の前で演奏をする場面では、会場中が大興奮!実際に楽器にふれて、音の振動を確かめると、驚きと感激のあまり目を見開く子、思わずチェロを抱きしめる子、小さな手でヘッドを握って離さない子…表現豊かな子どもたちの様子に、メンバーも感じるものがたくさんあった
ようです。

終了後は、養護学校の生徒さんが作られたメモ帳、卒業生の皆さんが作られたドリップコーヒーやお菓子を記念品としていただきました。すっきりとした飲み口のコーヒーは、朝の目覚めにぴったり!これから毎日移動の旅が始まるカルテットメンバーですが、このコーヒーで、毎朝さわやかな時間を過ごしてほしいものです。

ミュージック・シェアリングスタッフ

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