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2017年11月

2017年11月30日 (木)

鳩山町立鳩山小学校/雅楽マスタークラス

こんにちは!
今回は埼玉県にある鳩山小学校にお邪魔しました!
まずは、先生方を対象とした
マスタークラスのご紹介です。

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2017年11月17日
訪問プログラム マスタークラス
鳩山町立鳩山小学校

<訪問した演奏家>
石川 髙(笙)
中村 仁美(篳篥)
八木 千暁(龍笛)
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↓雅楽奏者(龍笛)八木千暁さんより
文章を寄せていただきました↓

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秋深まる埼玉県比企郡にある鳩山小学校にうかがいました。
東武東上線「高坂駅」からの道すがら、
街路樹が美しい紅葉で私たちを迎えてくれました。

会場の教室には、近隣の小学校の先生方も含め
15名ほどの先生方が集まってくださり、
雅楽の鑑賞、様々な体験をしていただきました。

限られた時間の中で、
一千年以上続く雅楽をお伝えするのは難しく、
ついついおしゃべりが多くなってしまいます。

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先ずは管楽器の演奏で「越殿楽」お聞きいただきました。
雅楽の歴史は、先人たちの伝承に支えられてきました。
師匠から弟子へと口伝えに伝えた、
管楽器を演奏するための歌、唱歌(しょうが)の
体験をして頂きました。

楽器体験では、笙、篳篥、龍笛の3管に触れて頂きました。
未知の楽器に触れるのは楽しいものです。
どの先生も音を出すのは大変そうですが、
楽しそうで和やかな時間となりました。
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引続き「陵王」(りょうおう)の舞を体験して頂きました。
「陵王」は雅楽の舞、舞楽(ぶがく)の中では動きが速いものです。
手と足を別々に動かすのに苦労されている先生方も
いらっしゃいましたが、短時間での習得にしては十分。
素晴らしい出来でした。

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最後に舞の体験をした「陵王」の演奏をお聞きいただきました。
一番熱心にお聴きただいた校長先生をはじめ、
先生方と充実したマスタークラスの一時となりました。

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校舎から出ると、外はすっかり冬の寒さとなっていました。
学童で元気に遊ぶお子さんたちの声を聴きながら、
鳩山小学校を後にしました。

ご参加いただいた先生方、ありがとうございました。

(八木 千暁)

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2017年11月20日 (月)

コンサート情報~鶯のさえずりといふしらべ~春鶯囀を観る、聴く~

協力アーティストの石川髙さん(笙)、
中村仁美さん(篳篥)、八木千暁さん(龍笛)が所属する
伶楽舎の皆さんによるコンサートが開催されますので、
ご紹介いたします。


【鶯の囀りといふしらべ~春鶯囀(しゅんのうでん)を観る、聴く~】

Photo


舞楽 春鶯囀 (颯踏、入破)
管弦 春鶯囀一具 (遊声、序、颯踏、入破、鳥声、急声)


●日時:2018年1月6日 (土) 14:00開演(13:30開場)

●会場:四谷区民ホール (四谷区民センター9階)

●会場アクセス:
東京メトロ丸の内線 新宿御苑前駅下車 徒歩6分

●音楽監督:芝祐靖

●企画・主催:怜楽舎

●チケット:
前売り 3,000円
当日  3,500円
(全席自由)

●問合せ:
一般社団法人 怜楽舎
TEL&FAX :03-5269-2011
HP: http://www.reigakusya.com


ご興味のある方は、ぜひ足をお運びください。

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2017年11月15日 (水)

国立病院機構 福島病院/訪問コンサート

こんにちは!
11月に入り、いよいよ寒くなってきましたね。
冬の足音が聞こえてくるようです。
さて、10月に訪問した福島病院でのコンサートのご紹介です。

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2017年10月18日 訪問コンサート

国立病院機構 福島病院

<訪問した演奏家>
沢井一恵(筝)
さわい筝アンサンブル
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*さわい筝アンサンブルのメンバーより、文章を寄せていただきました。

音楽の力。今回のmusic sharingではその強さを思い知った。
事前の連絡で、今回の訪問先の方々はかなり重度の
障害をもっていると聞いていたし、心づもりも
できていたはずだった。しかし、参加してくださる
患者の方々が揃った会場に入っていったとき、私が
受けたショックは決して小さいものではなかった。
何しろ部屋にいる50人位皆が重い症状を抱えているのだ。
頭では理解していたつもりでも、実際に目の当たりにすると、
いつも私が過ごしている世界とは違いすぎる空間に衝撃を受けた。

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一恵先生が少し挨拶をした後、早速六段の演奏を始めた。
最初は、声を出している人もいたりして部屋の雰囲気も
なんとなくざわついていた。
この先どうなるのだろうかと思ったのを覚えている。

しかし、演奏が終わった頃には気づいたら雰囲気は
落ち着いていて、というより、むしろ緊張感すらも
伝わってきて、聞いている人たちの耳を澄まして
いるような集中力のようなものが伝わってきた。

その後2曲演奏したが、もう会場がざわついて
演奏に集中できないということは全くなく、
フォーマルな演奏会並に集中することができた。

演奏前には「大丈夫大丈夫」と患者さんから励まして
くれたりして、とても心地よく演奏することができた。


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演奏が全て終わった後、実際に箏に触れる体験の時間では、
楽器を持っていくと皆興味深げに触ったり弾いてくれたりして、
予想以上の反応に驚いた。反応すらしてくれないかも
しれないという不安も少しあったからだ。


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途中「さくらさくら」を弾いてほしいという要望も出て、
アドリブで合奏し、皆で歌ってもらうなんてこともあった。
看護の方々も普段患者の人たちが見せない表情や動きだ、と
とても喜んでくれた。


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無事全て終わり、帰途についた私はふと考えた。
何が今回の患者の方々をあんなに生き生きとさせたのだろうか。
まだはっきりとはわからないが、それこそが音楽の力だと思う。
ここで言っている音楽とは本物の音楽、つまり楽譜通りの
音を出しているだけで終わりの表面的なものではなく、
自身の中で深く吟味し選び抜かれた、洗練された曲想を、
芯のある豊かな音で奏でたもののことだと、
18歳の現在では思っている。

楽譜通りに手が回りダイナミクスを調整したとしても
心を動かす何かを伝えるのは難しいだろう。
つまり理性ではなく感性に訴えないといけないということだ。
もっと根本的な音楽の力が今回の患者の方々の心の芯に
届いたのだと思う。

今回のことはとてもいい経験になった。
関わらせていただけたことに感謝したい。

(小林 甲矢人)

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