青森県立八戸第一養護学校/訪問コンサート
こんにちは。
2017年もあとわずかですね。
遅くなりましたが、
晩秋の青森県八戸にお邪魔しました。
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2017年11月27日
訪問コンサート
青森県立八戸第一養護学校
<訪問した演奏家>
石川 髙(笙)
中村 仁美(篳篥)
八木 千暁(龍笛)
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↓雅楽奏者(笙)石川 髙さんより
文章を寄せていただきました↓
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朝早くに東京を出発した新幹線の窓から、
雄大な雪山が見えてきました。
いよいよ東北地方です。
八戸の駅に降りると、
冷たくすがすがしい空気に包まれました。
山の彼方をゆっくりと動いてゆく大きな雲に、
雪の予感がありました。
学校に到着すると、
校長先生、教頭先生、皆様が
お迎えくださいました。
開放的で愛情に満ちた学校の雰囲気に、
とてもうれしくなりました。
訪問コンサートの始まりです。
演奏しながら、たくさんの笑顔、
真剣な面持ちの子ども達の間に
入ってゆきました。
越殿楽の唱歌(しょうが)も、
皆で元気に歌うことができました。
楽器紹介では、中村仁美さんが
篳篥で「もみじ」を吹きはじめると、
次第に皆さんの歌声が広がってゆきます。
感動的でした。
楽器体験もとても楽しかったです。
明るく輝く笑顔を目の前にしながら
演奏していると、幸せを感じます。
身体いっぱいに喜びを表現する子、
そっと楽器に触れてみる子、
ちょっと恥ずかしくてうつむく子もいました。
耳を塞いでしまう人もいましたね。
大きな音で驚かせてしまってごめんなさい。
個性的な、様々な感受性が、
皆さんの心の中で生き生きと
反応しているのがわかりました。
「蘭陵王」のコーナーでは、
両手を大きく広げて、
おおらかな舞楽の動きを体験しました。
最後に感想と質問をいただきました。
「じょうずでした。」「素晴しかったです。」
こちらこそ、本当に楽しかったです。
「普段はどんな仕事をしているのですか。」
私達は普段から演奏をしています。
八木さんは、お寺のお坊様なのですよ。
最後に立派なお言葉をいただき、
コンサートは終りました。
今年最後の訪問コンサートも、
深く心に残る経験となりました。
(石川 髙)
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