国立病院機構 下志津病院/訪問コンサート
秋も深まる中、
千葉の下志津病院にお邪魔しました。
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2017年11月22日 訪問コンサート
国立病院機構 下志津病院
<訪問した演奏家>
さわい筝アンサンブル (筝)
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*さわい筝アンサンブルのメンバーより、
文章を寄せていただきました。
今回ミュージック・シェアリングに
初めて参加させていただいた。
場所は千葉県四街道市にある下志津病院。
箏の演奏者7人によるコンサートと
箏の体験コーナーを行った。
複数回参加しているメンバーによると、
今までは特別支援学校や小学校での開催が多く、
円滑に進行できるのか多少の不安はあったが、
病院側のスタッフのみなさんのお力添えで
終演までスムーズに開催できた。
演奏曲目は
1.鷹(沢井忠夫作曲)
2.六段の調べ(八橋検校作曲)
3.鳥のように(沢井忠夫作曲)
4.さくらさくら(日本古謡)
であった。
聴いていただく方は車椅子やベッドで移動される
重い症状の患者の皆さん。
初めはお箏を聴いて楽しんでくれるのか心配であった。
しかし、演奏を開始するとその杞憂はすぐに吹き飛んだ。
テンポの速い激しい曲は声をあげたり
体を揺らして音楽に乗り、ゆったりとした曲の時は
静かに深く音楽を聴いてくれていた。
体験コーナーでは、患者さんの前に箏を運び
指で糸を弾いたり、手のひらで糸を打ってもらい、
箏の音色を楽しんでもらった。
最後のさくらさくらは会場にいる方全員に歌っていただき、
盛り上がった雰囲気の中、コンサートは終了した。
その後、会場に来られなかった子どもたちや患者さんのために、
別会場でのミニコンサートや病室を訪問しての演奏を行った。
そこでも集中して音楽に耳を傾けている皆さんの姿があり、
演奏者として、とてもやり易く楽しい時間を共有できた。
音楽は誰の心にもダイレクトに届く
すばらしい芸術であることを再確認した。
また、常に患者さんに優しく声をかけている
病院のスタッフのみなさんの
献身的な看護に頭が下がった。
普段の生活では出会う機会のない患者の皆さんと
触れあって色々と考えさせられた。
重い障害を持ちながらも
懸命に頑張っている姿に心から感動した。
これからも箏の演奏を通してこのような活動に
積極的に関わっていきたいと思う。
(片岡 啓一)
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