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2018年10月 3日 (水)

国立病院機構米沢病院/雅楽訪問コンサート

いよいよ秋の訪問プログラムが始まりました♪
最初の訪問は山形県米沢市にある
国立病院機構米沢病院です!
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2018年9月28日 
雅楽訪問コンサート
国立病院機構米沢病院
<訪問した演奏家>
石川 高(笙)
中村 仁美(篳篥)
八木 千暁(龍笛)
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↓雅楽奏者(篳篥)八木千暁さんより
文章を寄せていただきました↓
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秋晴れのさわやかな日、
山形県米沢市「国立病院機構米沢病院」に
おじゃまいたしました。
病院に到着し控室に行く廊下では、
窓にはられた色鮮やかなイルカやクラゲのシールが
日の光に照らされ、廊下に映し出されて
水族館に来たようでとても素敵でした。

「米沢病院」へは3年ぶりの訪問です。
メンバーと進行の打合わせや楽器を準備し、
まず病室へおじゃまいたしました。
演奏しながら部屋に入ると、
皆さんわくわくして曲を聴いてくださいました。
雅楽の音色に感動して、涙を流している方もいました。

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ホールでのコンサートにも大勢の方が
集まってくれました。
「壱越調」(いちこつちょう)の「調子」(ちょうし)を
演奏しながらホールに入場し、演奏会の開始です。
続いて「春鶯囀の遊声」(しゅんのうでん・ゆうせい)を
演奏しました。
春鶯囀は「タ~リ・タ~リ」(ミ~レ・ミ~レ)とテーマが
繰り返される名曲で、メンバーも大好きな一曲です。

次に雅楽でもっとも有名な「越天楽」の冒頭を演奏し、
皆さんには篳篥の唱歌(しょうが)を歌って
体験していただきました。
篳篥には塩梅(えんばい)という
音をなめらかに移行する奏法があり、
唱歌を歌ってその流れをつかむのですが、
皆さん一生懸命歌ってくれました。

雅楽で使う笙、篳篥、龍笛の説明に続き、
楽器に触れていただきました。
中には音が出た方もいて、会場は大盛り上がり。
私たちも「越天楽」を演奏しながら皆さんの周りをまわり、
ふれあいのひと時を楽しみました。

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朗詠(ろうえい)の「嘉辰」(かしん)を歌いました。
漢詩に旋律を付した朗詠は、
母音を長く伸ばして歌う雅楽の歌物(うたいもの)の一つで、
一緒に声を出してくださる方もいました。

舞楽「胡飲酒」(こんじゅ)の舞の手を体験していただき、
「胡飲酒」の演奏をお聞きいただきました。
ゆったりした管絃楽の演奏と違い、
舞楽では力強い演奏を心がけています。
おもわず体が動いてしまいますね。

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最後におだやかな曲調の「五常楽」を演奏いたしました。
あっという間の時間でしたが、患者さん、先生方と共に
雅楽を楽しむ貴重な時間となりました。
我々の演奏後、代表の方々によるベルの演奏を
聞かせていただきました。
先生の指揮に合わせて一生懸命演奏する姿、
奏でられるベルの澄んだ音色に感動いたしました。
先生からうかがった話では、
訪問コンサートがきっかけでベルの演奏を始めたそうですが、
中にはリハビリの運動より効果があった方もいるそうです。
院長先生や先生方のあたたかな気持ちに触れる一日となり、
米沢を後にいたしました。
皆さんありがとうございました。

(八木 千暁)


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