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2019年10月15日 (火)

びわこ学園医療福祉センター野洲/雅楽訪問コンサート

9月30日(月)には

びわこ学園医療福祉センター野洲

を訪問しました!

 

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2019年930日(月)

雅楽訪問コンサート

びわこ学園医療福祉センター野洲

 

<訪問した演奏家>

石川高(笙)

中村仁美(篳篥)

八木千暁(龍笛)

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↓演奏者の石川高さんより、

  文章を寄せていただきました。

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今までは、「野洲」を「やす」と読むことさえ知らなかった私でしたが、駅を降り、お迎えに来ていただいた自動車から外を眺めていると、あまりにも美しい景色の広がりに目を奪われました。穏やかな姿の山を背景に、森の樹々は陽の光を受けて透きとおるように輝いています。そのむこうには静かな池が観えてきて、心を落ち着かせてくれます。銅鐸博物館もありました。演奏会の後、もう一日ここで過ごしたくなる気持です。

 

さて、学園につきました。大きな平屋の建物が廊下でつながる、自由な雰囲気の素晴しい建築です。

そして準備を終え、いよいよ演奏会の時間です。

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職員の廣谷さんに導いていただき、皆さんの集まる部屋に、演奏しながら入ってゆきますと、好奇心溢れるまなざしや、活きいきとした笑顔と歓声で迎えてくださいました。「秋の夕日に、照る山もみじ」と、篳篥と一緒に歌いましたね。越殿楽を演奏しながら皆様の間を歩くと、手を打って楽しんだり、瞳を凝らして楽器を観ていたり、ちょっと恥ずかしくてうつむき加減の人もいて、個性豊かな反応に、とてもうれしくなりました。

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それぞれの御部屋にもうかがいました。雅楽の響きは大きいので、皆様を驚かせてしまうのではと心配でしたが、だいじょうぶでした。近づいてくる音に、顔を上げてくださるその瞳と向き合い、楽しい心の交流がありました。

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演奏が終り、控室に続く廊下を歩いていると、たくさんの不思議な形の粘土作品が展示してありました。粘土の深い色あいと、独特な形が調和して、迫力ある存在感で立ち上がっていました。

 

そしてお別れのときです。学園の向こうに、美しい三上山がそびえていました。近江富士と呼ばれているそうですね。もうじき紅葉の季節です。いつか再び訪れたいと思いました。

 

(石川高)

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