富山病院/雅楽訪問コンサート
11月29日(金)には雅楽の訪問コンサートを
富山病院で行いました!
その様子をご紹介します♪
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2019年11月29日(金)
雅楽訪問コンサート
独立行政法人国立病院機構富山病院
<訪問した演奏家>
石川高(笙)
中村仁美(篳篥)
八木千暁(龍笛)
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↓演奏者の中村仁美さんより
文章を寄せていただきました↓
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10月半ばの台風で大きな被害を受けた北陸新幹線。
本数が減ったためか私たちの乗った新幹線は満員でした。
新幹線「かがやき」で富山駅に降り立つのは初めてなので、なんだかうきうきします。
病院に向かうバスからは、
遠くに雪をいだいた立山連峰が見えました。
ここではこんな雄大な風景がいつもみられるのですね。素晴らしいです。
病院のコンサート会場には、
壁に和風の切紙飾りをしてくださっていて、雰囲気を醸し出しています。
患者さんたちはご家族に付き添われていて、
少人数で温かい雰囲気のもと、演奏させていただきました。
こういう場では、ごく近くでその人一人に音を届けるように吹く、という時間を過ごすことができます。
体全体で音を受け止めてくれているのを感じますし、
表情が緩んだり、様々な反応を示してくれるととっても嬉しくなります。
病院の中では、生の音楽の振動を耳で聞き、肌で感じる機会が少ないだけに、
その体験ひとつひとつが貴重でかけがえのないものであると感じます。
付き添いの方々もともに笙・篳篥・龍笛の音色を楽しみ、
舞の実演に合わせて体を動かしてくださったり、いろんな質問をしてくださったりしました。
今回は台風の影響で富山行が危ぶまれたり、インフルエンザがはやって時期が延期されたりして、
演奏会が実現するまでには沢山の方々の尽力があったことと思います。
雅楽を届ける一期一会の出会いをありがとうございました。
中村仁美
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